ﾒﾙﾛ･ｸﾗ 2011 ｲﾀﾘｱ ｸﾛｱｯﾄ ﾌﾘｳﾘ 赤  ﾒﾙﾛ \4,000

よく熟した黒系果実と赤系果実のフレッシュで豊満な香り。凝縮したエッセンスを感じるが決して重苦しくなく、ぴんと緊張感のある酸と豊富なミネラル分がバランスを取っている。その軽やかさと複雑さの調和が秀逸。『Clas（＝石）』の名が示す通り、所有畑の大半を占める砂利質の土壌が特徴的なクラの区画を主体に、斜面上部の位置するクロアット最高の区画オベリスコをブレンド。どちらの区画もブットリオに位置するが、クラはD.O.C.フリウリ・グラーヴェ、オベリスコはD.O.C.フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアに属するため、ワインのアペラシオンはI.G.T.となる。

ミアーニの当主エンツォ･ポントーニが植樹、栽培、醸造すべてを自らの手で行なう新プロジェクト。クロアット家がフリウリの『グランクリュ』といわれるブットリオに所有する畑にポントーニ氏がポテンシャルを見出し、2001年に植樹を開始。ポントーニ氏の入念な畑仕事と細やかな醸造が引き出す凝縮感と緊張感の秀逸な調和に加え、樹齢が高くなるにつれ増す複雑さが魅力。醸造・熟成はミアーニと同じ施設で行われていたが、スペースの問題から2011年よりロンコ・デル・ニェミツが醸造施設を提供。全ては「中途半端な仕事をするわけにはいかない」というワイン造りに対する責任感からだが、引き続き栽培及び醸造にはエンツォが全面的に携わっている。